
矢田貝家住宅の歴史
矢田貝家住宅は伯耆町上細見、国道181号沿いにあります。この付近は江戸時代、出雲街道が通過していたところです。矢田貝家はタタラ製鉄に関わった一族と伝えられており、当家が現在の地に住宅を構えたのは幕末の嘉永年で、明治期以降、地主経営や醸造業を営み栄えました。建物は、明治期以降幾度か増築、補修がなされていますが、全体としては、主屋をはじめ幕末における当地方の民家の特徴を良く残しており、当地方の民家の変遷を知ることができる歴史遺産と言えます。
主屋は嘉永7年(1854年)に建築され、昭和前期に改修された背の低い二階建て。土間と床上部に分かれた構造で、当地方の伝統的な民家形式をよく伝えています。離れには座敷と茶室(観楓庵)があり、茶室は解放的で、訪れる人に落ち着きと癒やしの空間を提供しています。丸太や皮付材を用いた数寄屋風の意匠が特徴です。昭和初期に宅地を拡大し、庭園や付属屋を建設。現在の屋敷構えは、近代の風情豊かな様式を今に伝えています。平成23年に主屋、離れなど8ヶ所の施設が国の有形文化財に登録されました。
やまさと屋はこの歴史ある場所を拠点に、森のめぐみTeaSalonの運営をしています。やまさと屋は地域の皆さまと共に、自然と笑顔があふれる場所をつくり続けます。ぜひ、森のめぐみTeaSalonでゆったりとした時間をお過ごしください!🌳☕😊